ビックカメラ高崎の上野 5回1失点で通算198勝目!

[ 2016年4月18日 05:30 ]

<ビックカメラ高崎・ホンダ>力投するビックカメラ高崎・上野

 第49回日本女子ソフトボールリーグは16日、QVCマリンフィールドでリーグ戦3試合を消化した。ビックカメラ高崎の上野由岐子はホンダを相手に5回1失点。通算勝利を198とし、連覇へ順調なスタートを切った。太陽誘電、NECプラットフォームズも開幕戦を白星で飾った。

 強風で開始が遅れ、リーグ戦では珍しいナイトゲームとなったが、ビックカメラ高崎の上野の安定感は抜群だった。2回先頭打者に死球を与えると盗塁を挟んで先制適時打を浴びた。ただ失点はそれだけ。「勝ててホッとしてます。先取点の取られ方が悪かったので個人的には0点」と自己評価は厳しいが、存在感は別格だった。福岡県出身の上野にとって九州を襲った大災害は人ごとではない。14日夜、地震の後に実家へ電話を入れた。「いろんな所でいろんな人が頑張っている。私も元気を与えたいし、そういう人の姿を励みにしたい」と誓った。

 <太陽誘電 27メートルの風に耐え藤田倭1安打完封>圧巻の集中力だ。1安打完封の太陽誘電・藤田が力強く胸を張った。QVCマリンフィールド名物の強風は最大27メートルに達した最悪のコンディション。4回に走者一掃の適時打を放つなど、投打で存在感を放った。自身は長崎県出身で、兄が現在、熊本県内に居住。心を痛めながらのマウンドで結果を残し、「ソフトボールができることに感謝して頑張りたい」と力を込めた。

 <NECプラットフォームズ 初の開幕白星>昇格2年目で初の開幕戦白星を飾った。3番の轟が3、5回と連続適時打を放ち、チームの全3得点を叩き出した。昨年より環境が整い、練習時間は1日平均3時間ほど延長。「選手に体力がついてきて、個々の底上げが進んだ」と浦野光史監督はいう。身上のチームワークで台風の目になる。

NECプラットフォームズ(1勝)
 001 020 0─3
 001 010 X─2
戸田中央総合病院(1敗)
 (N)三木-滝下
 (戸)パウリー、五味-サヴァンティーズ、松村

SGホールディングスグループ(1敗)
 000 000 0─0
 010 503 X─9
太陽誘電(1勝)
 (S)加藤、千葉-山科
 (太)藤田-佐藤

ホンダ(1敗)
 010 000 0─1
 005 101 X─7
ビックカメラ高崎(1勝)
 (ホ)金尾、長谷川-田井
 (ビ)上野、浜村-我妻

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2016年4月18日のニュース