遠藤 幕内ボディーだ!筋トレ成果で1年半ぶり体重150キロ台に

[ 2016年3月11日 05:30 ]

春場所出場を表明した遠藤

 左膝と右足首の度重なる負傷が原因で16場所ぶりに十両に転落した大相撲の東十両6枚目・遠藤(25=追手風部屋)が10日、春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)の出場を決断した。途中休場した先場所以来、出場可否を明言していなかったが、この日の朝稽古後に表明。100%の状態にはほど遠いものの、1年半ぶりに体重を150キロ台に乗せるなど1場所での幕内復帰に向けて復調の道を歩んでいる。

 初日が3日後に迫ったこの日の朝稽古後。デビュー3場所目の13年名古屋場所以来16場所ぶりの十両力士となった遠藤は「大阪に入ってから出場に向けて前向きに自分なりにやってきた。まだまだですが、少しずつ良くなっていければいい。本場所の一番でさらに良くなると思う」と初めて出場を表明した。今週に入ってようやく関取衆との稽古を始めたばかりでぎりぎりまで出場可否の明言を避けていたが、この日も出稽古に来た鏡桜や弟弟子の幕内・大翔丸らと14番取って11勝3敗と順調な回復ぶりをアピール。師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)によると、前夜に師弟で話し合って決断したという。

 師匠は現状について「3分の1ぐらい」と言ったものの「(十両で)10勝に持っていけるぐらいにはなった。不安はあるけど予定通り」と説明。左膝と右足首の度重なるケガの影響で長らく体重は140キロ台に落ちていた。本人によると、2月にしっかりと上半身の筋力トレーニングを積んだ成果もあり、大阪入り後に150キロをマーク。「下半身ができない分、別の部分で補ってきた」と平幕上位で戦っていた1年半前の頃の“必要体重”に戻ってきている。

 十両の取組には名物の懸賞はかからない。それでも、CM契約を結ぶ永谷園の広報は「もちろん応援は続けますし、幕内に復帰されるのを待っています」と説明するなどスポンサーからの期待度はやはり高い。1場所での幕内返り咲きに向けて10勝以上は欲しいところだが、角界随一の人気力士は「番付を戻すことを考えるよりもまずは体を戻さないと。人間として」と一言。決して焦らず現状を見つめながら復活を目指すことを誓った。

続きを表示

2016年3月11日のニュース