車いすバスケ男子日本、宿敵・韓国に逆転勝ちで連勝発進

[ 2015年10月12日 05:30 ]

韓国戦の第4クオーター、シュートを放つ藤本

 リオデジャネイロ・パラリンピックの予選を兼ねた車いすバスケットボールのアジア・オセアニア選手権は11日、千葉ポートアリーナで第2日の試合を行った。男子1次リーグB組の日本は、宿敵・韓国と対戦。55―48と逆転勝ちし、連勝発進となった。女子は中国に終盤突き放され、連敗となった。

 「全員バスケ」を掲げる日本の底力が発揮されたのは最終Qだ。開始早々、藤本主将のフリースローで追いつくと、香西の3点シュートなどで一気に突き放した。両エースが終盤に爆発できたのは、10人の選手を使いながら力を温存した作戦のおかげ。主力が出場し続け、終盤ばてた韓国とは対照的だった。

 「この大会の一つのヤマ場だった」と藤本。ロンドン五輪予選では1点差で下した韓国だが、昨年のアジアパラ大会から連敗し、この日も一時、10点リードを許した。それでも「余計な対応はせず、我慢してくれたのが勝因」と及川ヘッドコーチが振り返るように、選手に焦りはなかった。

 これでA組首位で昨年の世界選手権王者・オーストラリアとは対戦せずに、上位3カ国に与えられるリオ切符を獲得することが現実味を帯びてきた。それでも香西は「優勝してリオに行きたい」と気を緩めなかった。

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2015年10月12日のニュース