次はセブンズで!藤田、リオでも“ジャパン旋風”起こす!

[ 2015年10月12日 05:30 ]

7人制ラグビーのアジア予選に選ばれているリーチ(左)と藤田

 次はセブンズで輝く!日本代表は10日、スコットランド―サモア戦でスコットランドが勝利したことにより、1次リーグでの敗退が決まった。近日中に帰国予定だが、来月7、8日には香港で7人制ラグビーの16年リオデジャネイロ五輪アジア予選が控える。日本代表からは山田章仁(30=パナソニック)、リーチ・マイケル主将(27=東芝)、福岡堅樹(23=筑波大)、藤田慶和(22=早大)の4人がアジア予選スコッドに選ばれており、大事な五輪予選で出場が期待される。

 歴史的勝利をつかんだ男たちが、再び日本のために立ち上がる。7人制ラグビーはリオ五輪から新採用される種目。20年の東京五輪で日本協会は金メダル獲得を目標に掲げており、リオ五輪もメダル獲得がノルマ。そのためにはまず、12カ国が出場するアジア予選での出場権獲得は必達目標だ。

 日本協会は5月28日にアジア予選スコッド(代表候補)23人を発表。この中に当時はまだ宮崎でW杯メンバー入りを目指して合宿中だった山田ら4選手が含まれている。

 そんな中でもメンバー入りの可能性が最も高いのが、W杯1次リーグ最終戦の米国戦で先発した藤田だ。日本がコアチームとして参戦したセブンズワールドシリーズ14―15には、日本大会、最終のイングランド大会など9大会中4大会に参戦。早大の後藤禎和監督も秋の公式戦開幕前に「藤田が(早大の)試合に出るのは今年も早慶戦(11月23日)くらい」と話しており、代表選出を後押しする考えを示している。もちろんコンディションや競技特性が違う15人制から7人制への切り替え、他の候補選手との力関係などをクリアする必要があるが、期待は高まる。

 当初から7人制日本代表の瀬川智広ヘッドコーチは「選手はW杯からボロボロになって帰ってくる。僕も(東芝監督時代に)見ているので、それは分かる。彼らを頼るということはない」と話している。4選手にはまずは帰国後に候補合宿への参加不参加の意思を確認することになるが、今回のW杯で一回りも二回りも成長を遂げただけに12人の最終メンバー入りすれば、大きな戦力となるのは間違いない。

 来年の世界最終予選に回ることになれば厳しい戦いが予想されるために、何としてでもアジアで出場権を獲得したいところ。ラグビー熱を持続させるためにも、男たちが一肌脱ぐ。

 ▽リオ五輪への道 リオ五輪の出場国枠は12で、開催国のブラジルと、セブンズワールドシリーズ14―15の総合順位で上位4カ国だったフィジー、南アフリカ、ニュージーランド、英国(イングランドが4位となり英国として出場権獲得)が出場決定済み。加えて世界6地域の予選が行われ、残りの1枠は来年6月末までに世界最終予選(場所未定)で決定する。南米予選はアルゼンチン、北中米予選は米国、欧州予選はフランスがすでに出場権を獲得している。11月にはアフリカとオセアニア予選も予定されている。

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2015年10月12日のニュース