W杯過去唯一の白星を知る男 吉田義人氏「サムライ魂が宿っていた」

[ 2015年9月21日 07:15 ]

1991年W杯のジンバブエ戦でプレーする吉田義人氏

ラグビーW杯1次リーグB組 日本34―32南アフリカ

(9月19日 英国南部ブライトン)
 「サムライ魂が宿っていたね」。日本ラグビーの転換点となる金星に、元日本代表WTBの吉田義人氏(46)も感激で声を上ずらせた。ジャパンが過去のW杯で唯一白星を挙げた91年大会1次リーグのジンバブエ戦(52―8)で2トライ。24年前の会場は北アイルランドのベルファストとあり「ラグビー発祥地の英国には日本のように勤勉でひたむきな選手たちを見ている神様がいるのかも」と感慨深げだった。

 吉田氏はW杯での活躍が評価され、92年の世界選抜に選出。しかし、自身も出場した95年大会のニュージーランド戦で17―145と記録的惨敗を喫し、日本の低迷期が始まった。だが、この日の後半には南アフリカがプライドを捨てて、トライを狙わずPGを選択したシーンに、強くなった日本を感じたという。W杯史上ワーストの18戦未勝利に終止符を打つ2勝目に「日本の歴史を変えるんだという思いが結果に表れた」とメンバーを称えた。

続きを表示

2015年9月21日のニュース