野村、最後の試合は3回戦敗退 競泳・北島ら見守る前で…

[ 2015年8月29日 14:04 ]

全日本実業個人選手権男子60キロ級の3回戦で敗れ、座り込む野村忠宏

 五輪の柔道男子60キロ級で3連覇を成し遂げた野村忠宏(40=ミキハウス)が29日、兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で現役最後の大会となる全日本実業個人選手権に出場し、1、2回戦でともに一本勝ちしたが3回戦で敗れた。24日に引退を表明した。

 午前8時の開場前からファンが列をつくり、満員となった。野村選手が畳に上がると歓声、拍手が大きくなった。両親や妻と2人の息子のほか、五輪メダリストで親交のある競泳の北島康介(32=日本コカ・コーラ)、フェンシングの太田雄貴(29=森永製菓)も最後の闘いを見守った。

 野村は背負い投げを武器に初出場した1996年アトランタ五輪で優勝。2000年シドニー、04年アテネ五輪でも金メダルに輝き、五輪の柔道で初めて3大会連続優勝を果たした。右膝のけがに苦しみ、08年北京と12年ロンドン五輪の出場を逃した。試合出場は2年前の全日本実業個人選手権以来だった。

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2015年8月29日のニュース