ベイカー茉秋、銅 親指負傷も強行「誇らしい気持ち」

[ 2015年8月29日 05:30 ]

3位決定戦で不戦勝となり銅メダルを獲得したバベイカー

世界柔道第5日 男子90キロ級

(8月28日 カザフスタン・アスタナ)
 自信を持って臨んだ2度目の舞台は銅メダル。悔しさはあるが、男子90キロ級のベイカーは苦境に耐え表彰台を死守した。

 エジプト選手との3回戦で左足親指のじん帯を痛めた。準々決勝で敗れたが「やり切るしかない。もう気持ちだけで頑張った」と敗者復活戦に強行出場。世界ランク1位のハンガリー選手を投げて有効をもぎ取り、逃げ切る。不戦勝の3位決定戦後は足を引きずりながら歩き「世界一が目標だから悔しいが、最低限のメダルを獲れたことで誇らしい気持ち」と笑った。

 父が米国人ということもあり、接近戦も苦にしないスタイルは日本で異色。海外の強豪が居並ぶ90キロ級で日本勢3大会ぶりのメダルは価値がある。20歳の新鋭は「またここで勉強になった。来年こそは五輪で金メダルを獲る」と目を輝かせた。

続きを表示

2015年8月29日のニュース