武者修行で香生子を救った“41歳差デート”「浜辺連れて行って、恋人気分で」

[ 2015年8月4日 06:52 ]

女子200メートル個人メドレーの銀メダルを手に笑顔の渡部香生子(AP)

 競泳女子200メートル個人メドレー決勝で渡部香生子(18=JSS立石)が2分8秒45の日本新記録で銀メダルを獲得した。準決勝に続く日本記録の更新で、同種目での日本女子のメダルは五輪を含めて史上初の快挙となった

 6月1日から2カ月間の欧州武者修行に出発したが、いきなりピンチが訪れた。バルセロナにいた10日ごろ「(最後までやり切る)自信がない」と不安が襲った。そんな時、竹村吉昭コーチ(59)は「急がなくていいよ」となだめ、練習を切り上げ海へ直行。「浜辺連れて行ってね、恋人気分でちょっと話をして」。41歳差デートでプレッシャーを取り除き危機を乗り切った。

 合宿中盤からは高地合宿に突入。低酸素状態の中で持久力を養い、総合力が試される200メートル個人メドレーで世界と互角以上の力を蓄えた。初めてのメダルを首にかけ「波に乗って100メートル平泳ぎ決勝も頑張りたい」。“本職”の平泳ぎでは、さらに輝く色のメダルを獲りにいく。

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2015年8月4日のニュース