渡部香生子、日本新で歴史的銀メダル「タイムも順位も信じられない」

[ 2015年8月4日 01:29 ]

女子200メートル個人メドレーで日本新記録をマーク、銀メダルを獲得し、笑顔で手を振る渡部香生子(AP)

水泳世界選手権第11日

(8月3日 ロシア・カザニ)
 渡部香生子(18=JSS立石)が歴史の扉をこじ開けた。女子200メートル個人メドレー決勝。世界新をマークして圧勝したカティンカ・ホッスー(26=ハンガリー)に次ぐ2位でゴールした渡部はタイムを確認するとガッツポーズを繰り返した。

 同種目で日本人初のメダルを獲得、そして今大会の競泳陣で最初のメダル。ヒロインは「こんなタイムが出ると思ってなかったし、2番になれるとも思ってなかったので、本当にうれしい」と声を震わせ、目を涙で潤ませた。

 最初のバタフライで5番手につけたが、続く背泳ぎでは8番手まで落ちた。だが、得意の平泳ぎで逆襲。4番手まで浮上すると、最後のクロールでさらに2つ順位を上げた。2分8秒45は自身が準決勝でマークした日本新記録2分9秒61をさらに1秒以上更新する好タイムだった。

 表彰式でメダルを手にした渡部は「タイムといい、順位といい、信じられない。今までで一番うれしい」とあらためて喜びを口にし、香生子スマイルを浮かべた。

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