藤田 ショット復調2差4位発進、大会初V熱望 左肩も上向き

[ 2015年5月1日 05:30 ]

ホールアウトし、同組の尾崎直(右)と握手する藤田

男子ゴルフツアー 中日クラウンズ第1日

(4月30日 愛知県東郷町 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70)
 ベテランがしっかりと好スタートを切った。藤田寛之(45=葛城GC)は4バーディー、1ボギーの67をマークし、3アンダーで首位と2打差の4位につけた。故障を抱えながらもスイングの矯正で課題のショットが復調気配。伝統の大会で悲願の初優勝を狙う。65をマークした李京勲(23=韓国)が首位に立った。
【第1R成績】

 万全の状態でなくとも好スコアで回ってくるところがいかにもこのベテランらしい。藤田は「ゴルフの状態は赤点だが、このスコアで上がれたことは100点」と珍しく自らに及第点を与えた。

 風が強くなり始めた午後スタートだったが、2番パー5で2メートルを沈めてバーディーを先行させると、9番は奥のカラーからパターで3メートルをねじ込んでスコアを伸ばした。最終18番で20メートルに3パットを要してボギーとしたが「今の状態で3アンダーは上出来」と割り切っている。

 昨年から抱える左肩痛の影響で当初は2週前の開幕戦欠場も考えたほどだったが、状態が上向きになってきたため何とか間に合わせた。現在は「トレーナーにケアしてもらって(患部は)気にならないようにしている」というが、急ピッチでの調整が影響したのか「1日1回はシャンクが出る。プロアマ戦の日も出て、お客さんは“…”となっていた」とショットの悩みは深い。だが、今週は同じく大会に出場する師匠の芹沢信雄に「バンカーから低く抑えて打つような動きをしなさい」とドリルを提示され、次第に課題だったフェースの開きは改善。この日は「朝の練習場で1回(シャンクが)出た」というが、スタート後の18ホールはシャンクに悩まされることなく完走した。

 大会には過去17回出場し、最高成績は08年と10年の2位。08年はプレーオフまで進出したが、近藤共弘に敗れている。歴代優勝者に今年も参加している青木功や尾崎将司らそうそうたるレジェンドが名を連ね、ツアー18勝を誇る藤田も「勝ちたくて、勝ちたくて」と焦がれ続けるタイトル。上々のスタートを切った。

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2015年5月1日のニュース