美脚の20歳・松森 初の単独首位発進 焼き肉パワーで67

[ 2015年4月25日 05:30 ]

2番ホールでティーショットを打ち終えた松森は美脚を見せる

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース第1日

(4月24日 静岡県伊東市 川奈ホテルゴルフコース富士コース=6367ヤード、パー72)
 “肉食系美人プロ”が、リーダーボードの頂点を彩った。プロ3年目の松森彩夏(20=スターツ)が8バーディー、3ボギーの5アンダー、67をマークし、自身初の単独首位発進となった。焼き肉が大好物という期待の若手は、復調したショットを武器にバーディーを量産した。1打差の2位に全美貞(32=韓国)が続いた。
【第1R成績】

 スラリとした美脚が黒のミニスカートによく映える。松森はアップダウンの激しい難コースを攻略し、初体験の単独首位。「先週からショットが課題だったが、きょうはうまくかみ合ってくれた」と初々しい笑顔を浮かべた。 

 出だしの1番で残り105ヤードの第2打をPWで30センチにつけてバーディーを先行させるなどショットを軸に、2度の3連続バーディーなどでスコアを伸ばした。最近は「連戦の影響で疲れがありスイングに違和感があった」とショットが課題だった。そこで、先週は師事するプロコーチの江連忠氏をキャディーに起用し、助言を受けながらラウンド。トップをアウトサイドに上げるなど大きくゆったりとしたスイングを心掛けると、ショットの安定感が増した。さらに、オフに片山晋呉の宮崎合宿に参加し「大人なゴルフをしなさい」と精神面を説かれた。「私はピンを狙いたいタイプだが、片山さんの言葉を思い出して我慢できた」とこの日は強風の中でも我慢し、大崩れしなかった。

 1メートル70の長身から繰り出すダイナミックなショットが持ち味だが、体重が減りやすいことが課題という。ジュニア時代から食事には気を使い、日大高在学中は同期の川岸史果と大好きな焼き肉バイキングに出掛け、2人で25人前をペロリと平らげた。今大会開幕前日もプロ仲間の大西葵と海鮮丼3人前を完食した。

 13年のプロテストに合格し、同期には昨年の日本女子プロ選手権を制した鈴木愛や今季好調の藤田光里らがいる。「同期の活躍は刺激になります。でも、負けたくないし、私にもできると思う」。この大会は過去10年で6人の初優勝者を生んでいる。20歳のサクセスストーリーの幕開けだ。

 ◆松森 彩夏(まつもり・あやか)1994年(平6)5月19日、東京都世田谷区生まれの20歳。祖父の勧めで4歳からゴルフを始める。小学5年で江連忠ゴルフアカデミーに入門。日大高を経て、13年のプロテスト合格。昨年の最終予選会(QT)で11位に入り、今季の出場資格を獲得した。得意クラブは1W。1メートル70、54キロ。家族は父・康尚さん(55)、母・亜規子さん(44)、現在プロテストに挑戦している妹の杏佳(19)。好きな芸能人は小栗旬。

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