遠藤 夏場所へ意欲の四股!左膝手術見送り、慎重に出場目指す

[ 2015年4月11日 05:30 ]

大ケガを負った左膝を軸にして四股を踏む遠藤

 大相撲の春場所で左膝に大ケガを負って途中休場した幕内・遠藤(24)が10日、埼玉県草加市内の追手風部屋で四股を踏み始めた。春場所5日目の松鳳山戦で負傷し「左膝の前十字じん帯損傷と外側半月板損傷で2カ月の休業を要する」との診断書を出してから約1カ月。数日前から稽古は再開していたが、報道陣が見守る中で姿を現したのはケガを負って以来初めてのこととなる。

 これまでは上半身だけを鍛えていたが、この日は四股に加え、屈伸運動も行って左膝の状態を確認。サポーターやテーピングは一切つけずに約30分間汗を流した。左足を軸にして四股を踏む際には、恐る恐るゆっくりと右足を上げるなど慎重そのもの。まだ動かし始めたばかりだけに体重をかけると左膝が小刻みに震える場面もあった。

 断裂した前十字じん帯と損傷した半月板の手術を見送ることも決定し、師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)は「きのうの夕方から下半身を動かし始めた。順調」と説明。師匠の意向もあって遠藤本人はコメントを控えたものの、稽古後に若い衆に笑顔で話し掛けるなど気持ちは前を向いている。夏場所(5月10日初日、両国国技館)出場については回復具合を見て慎重に判断する。しかし、まわしを締めて四股を踏もうと懸命に体を動かす姿には、早期復帰への強烈な意志が漂っていた。

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2015年4月11日のニュース