萩野3冠も不満「スピード出ていない」自身の日本記録及ばず

[ 2015年4月11日 05:30 ]

表彰台で笑顔の(左から)2位の瀬戸、1位の萩野、3位の藤森

日本選手権第4日

(4月10日 東京辰巳国際水泳場)
 勝つには勝ったが、満足にはほど遠い。男子200メートル個人メドレーを制し、400メートルと200メートルの自由形2種目に続いて3冠を達成した萩野公介(20=東洋大)はレース後に「スピードが出ていない」という言葉を何度も口にした。

 最初のバタフライから自身が持つ日本記録に後れを取った。続く背泳ぎでもピッチが上がらない。「そこでいいラップで行かないと後半の2つにつながらない」。平泳ぎでは瀬戸の追い上げに遭い、自由形でも競られた。自身が持っている日本記録から約1秒遅れの1分56秒30でゴール。世界の頂点を目指す男は、調子が上がらないことに歯がゆさを隠さなかった。

 「泳いでいる時は体が重いなという感じなのに、1日たつと疲れがたまってない。しっくりこない。いつもは最終日に具合が悪くなるぐらい疲労があるはずなのに」

 ロンドン五輪で銅メダルを獲得した400メートル個人メドレーは最終日の12日。たまったうっぷんはそこで晴らす。

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