錦織バルセロナOP連覇へ強力援軍!LIXILと3年契約締結

[ 2015年4月11日 05:30 ]

LIXILの藤森社長(右)と中継で会見を行う錦織

 男子テニスの錦織圭(25=日清食品)が赤土のシーズンに向けて始動した。10日に住宅設備企業「LIXIL」と3年間のグローバル・パートナーシップ契約締結を発表。都内で行われた記者会見に米国からの衛星中継で参加し、クレーコートでの練習を始めたと明かした。今季クレー初戦となるバルセロナ・オープン(20日開幕、スペイン)での連覇、4大大会唯一のクレーとなる全仏オープン(5月24日開幕、フランス)制覇にも意欲。昨年飛躍を遂げたクレーコートでさらなるステップアップを狙う。

 契約発表の晴れの舞台に錦織の姿はなかった。拠点を置くIMGアカデミーの練習コートに設けられた特設ブース。東京から1万キロ以上離れた米フロリダ州から、主役は笑顔を見せた。

 異例の会見形式は来るべきクレーシーズンへの意欲の表れでもある。8強に終わったマイアミ・オープン後は4日間休養を取り、この日からクレーでの練習を始めた。「クレーでは体力も必要になる」とハードコートとは異なる感覚とフィジカルを整えるには本拠地で腰を据えて練習するのが最善。日本への移動は大きな時間を費やすとあって、LIXIL側も理解を示した。

 昨季はバルセロナ・オープンでクレー初優勝を飾り、続くマドリード・オープンでは準優勝。クレーシーズンが飛躍のきっかけとなった。この2大会では昨年と同等以上の結果を残さなければランキングポイントを失うが、ここをしのげば大きなチャンスが待っている。昨年はケガで欠場したマスターズ大会のイタリア国際、ぶっつけ本番で初戦敗退だった全仏オープンは獲得ポイントがほとんどないだけに、この2大会で勝った分は、そのまま上積みされていく。錦織も「去年はあれだけクレーで結果を出せた。全仏もあるし、大きな大会で優勝を目指して頑張る」と力強く宣言した。

 この日はLIXILから純金コーティングされたミニチュアのトイレをプレゼントされた。「おほっ!凄い」と感嘆の声をもらした錦織に、同社の藤森義明社長は「世界1位になったら、世界に1台しかない本物を届けたい」と純金トイレの贈呈を約束。世界No・1に上りつめた暁には、トイレまで世界一にふさわしい輝きを放つことになりそうだ。

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