光里“イップスの怖さ”振り払った!初Vへ初の首位発進

[ 2015年4月11日 05:30 ]

9番、ロングパットを沈めバーディーを奪い、満面の笑みを浮かべる藤田光里

女子ゴルフツアー スタジオアリス女子オープン第1日

(4月10日  兵庫県三木市 花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース=6376ヤード、パー72)
 藤田光里(20=レオパレスリゾートグアム)が初の首位スタートを切った。ツアー初優勝を目指すプロ3年目がボギーを打っても気持ちを切らさず、5バーディー、3ボギーの70をマーク。笠りつ子(27=京セラドキュメントソリューションズ)とともに首位に並んだ。

 スマイルを貫いた結果、笑顔のスコアになった。「ボギーを打っても、ミスしても笑顔で回り続ける」と言い聞かせた藤田光が70をマーク。プロ3年目で初めてリーダーボードの一番上に、名前を記した。

 「最後もボギーだったし、順位はあんまり意識してないんですよね」

 コメントは控えめだが、アンダーパーが5人しかいない中、堂々のスコアだ。9番で20メートル弱のバーディーパットをねじ込むと、10番パー5では刻んでピンまで75ヤードの第3打を2メートルにつけてバーディー。11番パー4は138ヤードの第2打を8Iで30センチにピタリとつけ、3連続でスコアを伸ばすなどショットとパットがかみ合った。

 1年前のこの大会で、初めて最終日最終組で回った。5位に終わったが、手応えをつかんだ思い出の舞台だ。かわいいルックスも相まって、人気も急上昇。いつ初優勝してもおかしくないと思われていたが、昨年8月のmeijiカップ最終日に暗転した。「今まで、グリップとかアドレスとか悩んだことがなかったのに、一球一球違うところを向いているみたいで怖くなった」とイップス状態に陥り、77も叩いた。優勝どころか、以降は出場した試合の半分で予選落ちした。

 今季に向けてオフは2週間、クラブを握らず、スポンサー関連のコンペには練習もせず向かった。ところが意外にも上々の内容でラウンド。「やっぱりゴルフは楽しい」。クラブを振る怖さを払しょくできたら、再び前向きになれた。

 前戦のヤマハレディースでは2日目まで2位をキープも、3日目に83の大叩き。「普通にやれば83まで叩かないのに、諦めたことを後悔した」と気持ちが切れたことを反省した。「先週と同じことは繰り返しません」。同じ過ちをしなければ、明るい未来が待っている。

続きを表示

この記事のフォト

2015年4月11日のニュース