全米大学バスケット界の名将 180人の元選手たちに“遺産”贈る

[ 2015年3月27日 14:10 ]

故ディーン・スミス元監督(AP)

 全米大学バスケットボール界の名門、北カロライナ大を1961年から36シーズンにわたって率いた故ディーン・スミス元監督(2月7日に83歳で死去)が、在任期間にチームに在籍したマイケル・ジョーダン(現NBAボブキャッツ・オーナー)ら180人の元選手たちにそれぞれ200ドル(約2万4000円)の小切手を“遺産”として送っていたことが明らかになった。

 遺産管財人のティム・ブリードラブ氏によれば、スミス元監督は生前に自身の死後、ただちに発送するように指示。小切手には「私からの贈り物だ。ディナーでも楽しんで」というメッセージが添えられた。

 スミス元監督は82年の全米大学選手権(NCAAトーナメント)で当時1年生のジョーダンを擁して優勝。93年には自身2度目の全米制覇を達成し、通算では879勝254敗という好成績を残した。人格者で選手の面倒見のよさには定評があり、葬儀には1万人が参列。米スポーツ専門局ESPNの取材を受けたチームOBの1人、サージ・ズウィッカー氏(93~97年在籍)は「妻が手紙を渡してくれたのだが最初は何だかわからなかった。でもそのメッセージと中身の意味がわかった時には涙が止まらなかった。彼は亡くなってもなお選手のことを考えていた」と“プライスレス”な小切手を贈ってくれた恩師への熱き思いを語っていた。

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2015年3月27日のニュース