18年平昌五輪 そり競技の日本開催協議、長野が候補

[ 2014年12月7日 17:29 ]

 2018年に韓国で開かれる平昌冬季五輪の大会組織委員会が、ボブスレーとリュージュ、スケルトンのそり競技を1998年長野冬季五輪で実績のある日本で開催することを視野に国際競技連盟と非公式に協議していることが6日、関係者の話で分かった。長野五輪で使用された長野市の「スパイラル」が候補とみられる。

 平昌五輪は財政難から準備の遅れが懸念されている。国際オリンピック委員会(IOC)関係者は「まだ協議している段階だが、日本に協力を求める可能性も出ている」と述べた。

 8日と9日のIOC臨時総会で審議される中長期改革「五輪アジェンダ2020」には、コスト削減や持続可能性の観点から、夏季、冬季を問わず例外的に一部競技を国外で実施することを容認する提案が盛り込まれており、承認されれば平昌五輪でも適用される。

 そり競技で五輪を開催できる施設は世界で十数会場しかなく、アジアではスパイラルのみ。IOCのリンドベリ調整委員長は「そり競技施設の建設は大きな負担になり、大会後の利用も難しい。平昌は賢明な判断をすべきだ」と、海外の既存施設利用を促す考えを示した。

 組織委の趙亮鎬会長は「海外の12の会場で(日本も)選択肢の一つ」と説明し「今はそれぞれの候補施設の情報を収集している段階。どの施設が最適か検討する」と慎重な姿勢を示した。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「直接そういう話は組織委から来ていないが、正式に要請があれば前向きに協力していく」と語った。(共同)

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2014年12月7日のニュース