村上大 ノーミス逆転V「試合で初めて」4回転2発決めた

[ 2014年11月30日 05:30 ]

初優勝を飾りファンの声援に応える村上

フィギュアスケートGPシリーズ第6戦 NHK杯第2日 男子フリー

(11月29日 大阪・なみはやドーム)
 無印の伏兵が大仕事をやってのけた。SPで自己ベストを大きく更新して3位だった村上大がノーミスの演技。フリーと合計も自己ベストを上回り、逆転Vを果たした。

 「僕はファイナルがかかっていないので、自己ベストを出したいと思っていた。表彰台や優勝は考えていなかった。本当にうれしいです」

 冒頭の2度の4回転をバッチリ決めた。2度の4回転挑戦は「試合では初めて」という。大きなハードルをクリアすると「頭が真っ白だった」状態から抜け出し、最後の3回転サルコーを決めるとガッツポーズ。演技終了後は両手で顔を覆って喜びをかみしめた。

 2年前はSPの演技中に転倒して右肩脱臼。途中棄権した。手術でシーズンを棒に振り「これで引退したいな」と考えたほど落ち込んだ。どん底からはい上がり、因縁の大会でGPシリーズ初優勝。神奈川県で生まれ、米国で育った国際派が新たな一歩を踏み出した。 

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