冨田、韓国で正式裁判…12・1初公判は準備整わず延期請求手続き

[ 2014年11月22日 05:30 ]

正式裁判を申し立てた冨田尚弥

 仁川アジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴され、罰金を納付した競泳の冨田尚弥(25)側が、実際には盗んでいないとして、19日に正式裁判を申し立てたことが分かった。仁川地検が21日に明らかにした。仁川地裁での初公判は12月1日に指定されたが、代理人の国田武二郎弁護士は準備期間が少ないことを理由に公判を来年に延期するよう申請手続きを取ったことを明らかにした。

 冨田はアジア大会中に競泳会場で韓国メディアのカメラを盗んだとして、略式起訴された。だが、今月6日に名古屋市内で記者会見し「カメラは盗んでいない」と窃盗行為を否定。見知らぬ人物からカメラをバッグに入れられたと主張し、現地警察に再調査を求めた。これを受け、仁川南部署関係者は「監視カメラに犯行の様子が写っており、冨田選手と特定できる」と述べていた。

 冨田は被害者と示談が成立している。帰国後、日本水泳連盟から16年3月末までの選手登録停止処分を受け、契約社員として所属していたデサントからは解雇された。

 国田弁護士は12月4日に記者会見するとしている。

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2014年11月22日のニュース