「日本は変わった…世界を変えよう」20年五輪ビジョン骨子発表

[ 2014年10月10日 21:55 ]

2020年東京五輪・パラリンピックの大会ビジョン骨子が発表され、ガッツポーズでエールを送る五輪出場経験者ら

 日本初の五輪となった1964年東京五輪の開幕から50年を迎えた10日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は「スポーツには世界と未来を変える力がある。1964年、日本は変わった。2020年、世界を変えよう」とする2度目の東京五輪の大会ビジョン骨子を発表した。

 組織委は、骨子の基本コンセプトとして「すべての人が自己ベストを目指そう」「一人一人が互いを認め合おう」「未来につなげよう」の3項目を掲げた。選手だけでなく、運営側も最先端の技術の活用やおもてなしによって「ベスト」を目指し、大会後のレガシー(遺産)を重視するとの意味を込めた。

 56年ぶりに開かれる世界最大のスポーツの祭典に向けて打ち出した開催理念は、具体化した上で来年2月までに国際オリンピック委員会(IOC)に提出する大会開催基本計画に盛り込む。

 64年五輪から半世紀の節目となったこの日、組織委は各界の代表者175人で構成する顧問会議を初開催した。議長を務める安倍晋三首相は「歴史に残る大会として、日本が新たに生まれ変わるきっかけにしようではありませんか」と訴えた。

 日本オリンピック委員会(JOC)主催の50周年記念祝賀会も開かれ、皇太子さまや国内外の64年五輪のメダリスト、国際オリンピック委員会(IOC)委員らが出席した。

 20年五輪のメーンスタジアムとして建て替えられる国立競技場(東京都新宿区)では、64年五輪の象徴だった聖火台が取り外された。聖火台は東日本大震災の被災地、宮城県石巻市に運ばれて展示される。

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2014年10月10日のニュース