松山2世だ!大学生アマ長谷川1差3位“憧れ”追いかける 

[ 2014年10月10日 05:30 ]

<トーシン・トーナメント第1日>10番、ティーショットを放つ長谷川祥

男子ゴルフツアー トーシン・トーナメント第1日

(10月9日 岐阜県加茂郡 トーシンゴルフクラブセントラルコース=7004ヤード、パー72)
 アマチュアの長谷川祥平(21=大院大3年)が65をマークし、3位につけた。ショートゲームがさえ、ノーボギーで7バーディーを量産。アジア・パシフィック・アマチュア選手権(10月23~26日、オーストラリア)でマスターズ切符獲得を狙う「ポスト松山英樹」の一人が存在感を示した。昨年の大会覇者、藤本佳則(24=フリー)はボギーなしで64をマーク。首位発進した。
【第1R成績】

 大量発生したビッグスコアの波にアマチュアもしっかり乗った。21歳の長谷川がノーボギーで7バーディーを量産。自己ベストに並ぶ65でツアー自己最高の3位につけ「全体的にいいゴルフでした。3番でチップインバーディーが来て流れ良く回れました」と端正なマスクをほころばせた。

 10ヤードのチップインバーディーを手始めに、7番からは4連続バーディー。16番は50ヤードのアプローチを1メートル弱に寄せた。18番も55ヤードの距離を50センチにぴたりとつけ、きっちりとスコアを伸ばした。

 30位でベストアマチュアに輝いた昨年から格段に成長したのがショートゲームだ。未熟さを痛感したのは優勝者に翌年のマスターズ出場権が与えられる昨年のアジア・アマ。首位発進しながら最終的に3打及ばず2位に終わり、我が身を振り返った。「飛距離が自分より出ないのに、上位にいる選手との差はショートゲーム」。芝からアプローチが打てる大学の練習場で、世界との差を埋める作業が始まった。1Wの平均飛距離280ヤードに小技を磨いた結果が、昨年3日連続で69だったコースでの65になった。

 2学年上の松山英樹や石川遼は憧れの存在だ。「早く活躍して同じステージに行きたい」。その松山は10、11年のアジア・アマ優勝でマスターズに出場した。もちろん長谷川も2週間後に迫ったアジア・アマを今季一番の目標にしており、同じルートで松山を追う。

 照準を合わせてきた中で、結果が出れば自信も生まれる。「最後まで、ちょっとでも上を目指したい」。憧れの人はマスターズ行きだけではなく、アマチュアでのツアー優勝も果たした。今大会、そんな松山流をまねるのもありかもしれない。

 ◆長谷川 祥平(はせがわ・しょうへい)1993年(平5)7月27日生まれ、広島県出身の21歳。5歳でゴルフを始め、広島国際学院から大院大へ進学。12年関西学生新人戦優勝、13年中国アマ選手権優勝。14年アジア大会代表メンバー。ツアーには過去7試合出場し、最高位は13年トーシン・トーナメント30位。家族は父・治彦さん、母・幸代さん。1メートル81、74キロ。

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