【仁川からの風】アジア大会 萩野の声に「MVP」

[ 2014年10月4日 08:41 ]

 大会MVP候補に競泳男子で4冠の萩野公介(東洋大)がノミネートされた。MVPとは「Most Valuable Player」(最優秀選手)の略語。ここで私的MVPも発表したい。ただし、英語は適切ではないかもしれないが、私の場合、Vは「Voice」(ボイス、声)に置き換えたい。

 取材エリアは限られたスペースで大混雑。実は選手の肉声を聞き取るのは難しい。そんな状況でも、誰もが聞こえるような明瞭な声を発した選手。それは、やっぱり萩野だった。

 普段は競泳担当ではないため、萩野の取材は初めてだったが、メダルの色に左右されない堂々とした受け答えに驚かされた。至近距離でも聞き取り不可能なほど、ぼそぼそと話すアスリートもいる。

 声の小さな選手に、声を大にして言いたい。自分の感情は、大きな声で口に出そう。それは恥ずかしいことでも、難しいことでもないのだから。(杉本亮輔)

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2014年10月4日のニュース