アマ柏原明日架 完全V王手も…「緊張」失速6位終戦 

[ 2014年5月19日 05:30 ]

<ほけんとの窓口レディース最終日>13番ホール、セカンドショットを放ちコースを指指す柏原明日架

女子ゴルフツアー ほけんの窓口レディース最終日

(5月18日 福岡県福岡市 福岡カンツリー倶楽部和白コース=6314ヤード、パー72)
 ツアー史上5人目のアマチュア優勝はならなかった。2位と1打差の首位から出た柏原明日架(18)は、パットが決まらず1バーディー、4ボギーの75と崩れ、通算4アンダーの212で6位に終わった。2位から出たイ・ボミ(25=韓国)が69で回り、通算9アンダー、207で今季初優勝、ツアー通算6勝目を挙げた。
【最終日成績】

見えない敵に押しつぶされた。「朝からいつもと違う緊張感があった」という柏原はその緊張感から体が固まり、得意のパットに精彩を欠いた。

 前半で2メートル前後のバーディーチャンスを何度も外し、スコアを伸ばせないまま後半へ突入。13番で残り120ヤードの第2打がグリーン手前のバンカーにつかまり、3オン2パットのボギーを叩くなどインの9ホールで3つのボギーを叩いて失速し「前半からパットが決まらず、その影響がショットにも出た。13番で集中力が切れてしまった」と悔しがった。

 大会前には12年のナショナルチームの同僚で「お兄ちゃんみたい」と慕う松山英樹に連絡を取り、緊張を克服するためのアドバイスを求めた。松山からは「緊張は誰もがするもの。これから何度も優勝争いを経験するだろうから、楽しめばいいんじゃない」と金言を送られた。また、今大会に向けて熱心に打ち込んだ結果、左手親指付け根を負傷。松山も同じ箇所のケガで苦しんだ経験を持つことから相談に乗ってもらった。尊敬する先輩にうれしい報告はできなかったが、まだ18歳。リベンジのチャンスは何度でもある。

 次戦は30日開幕のリゾートトラスト・レディース(兵庫・関西GC)。現在はプロテストを受験中だが、今回のリベンジを果たして優勝すると、LPGAの規定ではツアープロとして単年登録が可能となり、即プロへの道が開ける。名前の“明日架”には「きょうが悪くてもあすは良くなるように」と両親の思いが込められている。最終日を終え「上を目指さないといけないと再確認した」。悔しいきょうを乗り越えて、次こそ栄冠をつかみ取る。

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