真央 進退結論は急がず…現役続行には「目標、覚悟がいる」

[ 2014年3月31日 06:03 ]

エキシビションでキュートな演技を見せる浅田

フィギュアスケート世界選手権 エキシビション

(3月30日 さいたまスーパーアリーナ)
 フィギュアスケート世界選手権の女子を制した浅田真央(23=中京大)が30日、進退について胸中を語った。前日までと同様に「ハーフハーフ」と話したが、現役続行の条件を初めて明言した。浅田は男子金メダルの羽生結弦(ゆづる、19=ANA)らと、さいたまスーパーアリーナで世界選手権上位選手によるエキシビションに出演した。

 今季ラストダンスから一夜明けても、浅田の心に変化はなかった。自身の進退について前日のフリー後に「終わったばかりなんで、まだハーフハーフ」と話したが、この日も「まだハーフハーフ」とお気に入りのフレーズを口にした。ただ、これまでと違い、現役続行の条件について明かした。

 「どれだけ目標を持ってできるか。しっかりやるなら覚悟がいる。決意できればやるし、何もわき出てこなければ、できない」

 最近は腰痛に悩まされることも多くなったが、今は体の状態に不安はない。「やろうと思えばできるけど、気持ちとしては休養が必要」とし、「今すぐ答えを出す必要はないんじゃないかな」と話した。4月のショーに出演しながら、ゆっくりと考えるつもりだ。

 公共スペースで行われたフリーの1~3位が表彰されるスモールメダルセレモニーには、強い風雨の中、1000人近いファンが殺到。「お気に入りのポジションを取って」というファンのお願いには、SP「ノクターン」のフィニッシュで応えた。現在のスポーツ界で、群を抜いた人気と知名度を誇る世界女王。注目の決断には、まだ時間がかかりそうだ。

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