高橋大輔「最後まで希望捨てずに」 集大成の五輪 狙う表彰台

[ 2014年2月14日 20:20 ]

 フィギュアスケートの日本男子を引っ張ってきた27歳の第一人者にとって、集大成の五輪となった。フリーを控えた練習でジャンプの着氷が乱れる場面もあったが、SP4位から前回バンクーバー冬季五輪銅メダルに続く表彰台へ。「最後まで希望を捨てずに、本番に懸けたい」という、強い気持ちがあった。

 SPでは4回転ジャンプが両足着氷となったものの、その後の二つのジャンプで立て直した。「どうあがいても、できることをやるだけ」と覚悟した。世界トップレベルの表現力で点を稼ぎ、メダルを狙える位置に踏みとどまった。

 人間味あふれる人柄で、誰からも愛される。倉敷翠松高(岡山)の後輩で、1月に四大陸選手権を制した無良崇人(岡山国際リンク)も「彼のようになりたいと憧れる」と慕う。多くの人が心酔し、その山あり谷ありの競技人生を応援した。支えてくれた人に贈るフリーの演技はビートルズのメドレーに乗り、テーマは「感謝」だった。

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2014年2月14日のニュース