鶴竜、理事長は綱とりとの見解 審判部には慎重論「今の状態では」

[ 2014年1月26日 20:27 ]

結びの一番で鶴竜(右)に敗れた白鵬

大相撲初場所千秋楽

(1月26日 両国国技館)
 日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は大相撲初場所千秋楽の26日、本割で横綱白鵬を破って14勝1敗とし、優勝決定戦で敗れた大関鶴竜について「14勝はなかなか挙げられる成績ではない。優勝に準じるというより、同点と考えた方がいい」と評価し、3月の春場所が初めての綱とりになるとの見解を示した。

 理事長は鶴竜が大関昇進後の11場所中7場所で白星が2桁を割っていることを指摘し「これまでの成績を考えると、優勝しないといけない。ラインは13勝以上だ」と目安を述べた。

 昇進問題を預かる審判部には慎重論もある。伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は、引き技での勝利が多いことを挙げ「ただ勝ったというだけでは駄目だ。今の状態ではノーコメントになってしまう」と話すにとどめた。

 ▼鏡山審判部長(元関脇多賀竜)の話 白鵬は自分の形で勝つのが少なかった。勝ち方にこだわってほしい。鶴竜は立派な成績だ。来場所もいい相撲を取ってほしい。そうなったら(綱とりの)話が出るかもしれない。

 ▼伊勢ケ浜審判部長の話 白鵬は腰が割れて、体も泳がない。鶴竜は星数ではなく、相撲(内容)を見ないといけない。安定して差して寄っていったりすれば(綱とりの話題を)話しやすいんだけどね。

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2014年1月26日のニュース