遼予選突破 ロングホール全てでバーディ63位→32位浮上

[ 2014年1月26日 05:30 ]

第2ラウンド、15番でティーショットを放つ石川遼

USPGAツアー ファーマーズ・インシュランス・オープン第2日

(1月24日 米カリフォルニア州ラホヤ トーリーパインズGC北コース(7052ヤード)
 63位から出た石川遼(22=CASIO)は4つのパー5全てでバーディーを奪って70にまとめ、通算2アンダーの142で32位に浮上。連日のパープレーで66位となった松山英樹(21=LEXUS)とともに決勝ラウンドに進んだ。谷原秀人(35=フリー)は75と崩れ、通算1オーバーの84位で予選落ちした。63で回ったジョーダン・スピース(20=米国)が通算10アンダーに伸ばして首位に立った。

 攻めの姿勢を貫いた。1つ伸ばして迎えた最終18番パー5。3Iで2オンを狙った石川の一打はグリーン手前のバンカーへ。第3打は深いラフを越えて10ヤード先のエッジに落とし、ピンそば30センチにピタリとつけた。この日6つ目のバーディーで締め「予選は突破できそうなので、難しいサウス(南コース)でどこまで追い上げられるか」と気持ちを切り替えた。

 1、2番で連続バーディーを奪う最高の滑り出しで爆発的なスコアを予感させたが、4番でアプローチを失敗してダブルボギー。期待はしぼんだ。中盤の8、9番でバーディーを奪い返したが、11、12番でボギー。「難しい3、4ホールで落とした」と出入りの激しい内容だったが終盤は2つのパー5でしっかりとバーディーを奪い返した。

 シード権をポイント制で争う今季はランク19位と好位置にいる。支えとなっているのが好調なアイアンだ。昨季は66・3%で62位だったパーオン率(2パットでパー以上のスコアになるグリーンオン)は今季6戦を終え78・09%で4位。今大会でも初日66・67%→2日目72・22%(2日間では69・44%で26位)と調子を上げてきた。かつては飛距離を求めてバックスイングからダウンスイングにかけて大きく体重移動をしていたが、12年に腰痛を発症してから捻転重視のコンパクトなスイングへと改造。徐々に結果にもつながっている。

 昨年は予選落ちに終わったが、一昨年は13位と相性は悪くない大会。上位進出へ「グリーン周りのラフに気をつけたい」とポイントを挙げた。残り2日間は難しい南コースが舞台となるが「やっぱり4バーディーは取りたい。チャレンジしたい」と意欲をにじませた。

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2014年1月26日のニュース