全柔道の暴力根絶プロジェクト 名称変更で活動範囲広げる

[ 2013年12月9日 20:09 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)の暴力根絶プロジェクトは9日、東京都文京区の講道館でことし最後の会合を開き、来年3月の会議後に名称を変更して「暴力」という言葉をなくし、活動範囲をより広げることを決めた。

 責任者を務める全柔連の山下泰裕副会長は「人間教育のできる指導者を育成し、柔道界が本来あるべき姿に向かっていきたい」と説明した。変革への動きを進める宗岡正二会長の意向も反映されているという。

 女子日本代表での暴力指導に端を発し、4月から会合を重ねたプロジェクトは指導者や選手に実態調査などを実施。全柔連の「暴力行為根絶宣言」制定につなげた。山下副会長は「暴力やセクハラ行為は劇的に減り、目指してきたものは浸透しつつある」と総括した。

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2013年12月9日のニュース