桃子 1打差2位浮上!大山の言葉に刺激受けシード前進

[ 2013年11月23日 05:30 ]

上田桃子は9番でバーディーパットを沈める

女子ゴルフツアー大王製紙エリエール・レディース第2日

(11月22日 愛媛県松山市エリエールゴルフクラブ松山=6442ヤード、パー72)
 崖っ縁の上田桃子(27=フリー)がシード獲得へ前進した。5バーディー、1ボギーの68で通算7アンダーに伸ばし、6位から首位と1打差の2位に浮上。単独6位以上が最低条件の賞金シード入りだけでなく、2年ぶりの勝利も見えてきた。賞金女王争いは首位の横峯さくら(27=エプソン)が67で回り、70だった森田理香子(23=リコー)と通算4アンダーの5位で並んだ。第3日は2人が同組で直接対決する。
【第2R】

 6番パー4でスイッチが入った。上田は残り140ヤードの第2打を8Iでベタピンに付けてバーディー。勝負どころでピンを狙い、その通りの結果を出し流れに乗った。「感覚が良くなかったら狙わない。感覚が良かったのが6番」と振り返った。

 3週前に肋軟骨を骨折。練習不足のため「60点のゴルフをすること」と高望みはしない。強引な攻めはしない。ショットが悪くても引きずらずパットに集中する。2位で予選を通過し「60点の中の満点は出せている」と胸を張った。

 米ツアーの来季シードを失い、10月から国内ツアーのシード獲りに力を注ぐ。経験したことのない重圧から笑顔が消えた。だが先輩の言葉で吹っ切れた。開幕前日、米ツアーに挑戦し負傷で国内ツアー復帰を余儀なくされた大山に「モチベーションを高めるにはどうすればいいか」と聞いた。大山はこう答えた。「私はリオ五輪も東京五輪も目指してるんだよ。結果はどうあれ気持ちは持っておかないと」

 現在賞金ランク55位。シード獲得には今大会で単独6位以上が必要。肋軟骨の痛みも消えず苦しい状況は続くが「技術だけでなく、経験で補える部分がある」と気持ちは切らさない。

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2013年11月23日のニュース