奈良 初の4強入り!地元の歓声受け格上を撃破

[ 2013年10月12日 06:00 ]

シングルスで準決勝進出を決め、ガッツポーズの奈良

 テニスのHPジャパン女子オープン第5日は11日、大阪市靫テニスセンターで行われ、シングルス準々決勝で世界ランキング87位の奈良くるみ(21=大産大)は同79位のポロナ・ヘルツォグ(22=スロベニア)を7―6、2―6、6―1で下し、初の4強入り。同75位の土居美咲(22=ミキハウス)は同20位のサマンサ・ストーサー(29=オーストラリア)に1―6、6―3、3―6で敗れ、2年連続の準決勝進出を逃した。土居、宮村美紀(27=ミヤムラTC)組のダブルスは準決勝で姿を消した。

 兵庫県川西市出身の奈良が地元の声援を受け、格上のヘルツォグを撃破しツアーでは自身初の4強入りを果たした。「まさかここまで来られるとは、思っていなかった」。1メートル58の奈良と1メートル82のヘルツォグとの身長差は24センチ。しかし「大きい選手とやる方が落ち着く」と体格差を武器のフットワークで埋めた。第2セットは2―6で落としたものの、最終セットは相手のサーブに鋭く反応。3度のブレークに成功し最後は11ポイント連取で勝負を決めた。

 昨季までは上位相手に善戦どまりが続いたが、今季は全米オープン初出場で初勝利を挙げるなど確実に成長。日々の練習課題に全力で取り組んだことで「ここまでやったんだから試合で負けられない」という意識を持てるようになった。きょう12日の準決勝では第5シードの19歳のブシャール(カナダ)に挑む。「緩急や展開力を生かして崩していけたらいい」と意気込みを口にした。

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2013年10月12日のニュース