藍 コース攻略に自信あり 3日開幕日本女子オープン

[ 2013年10月2日 06:00 ]

雨の中、傘をさしてホールアウトする宮里藍

 女子ゴルフのメジャー第3戦、日本女子オープン(6652ヤード、パー72)は3日から4日間、神奈川・相模原GC東Cで開幕する。05年以来の大会2勝目を目指す宮里藍(28=サントリー)は1日、プロアマ戦で調整。前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンと似たセッティングのコース攻略に自信を示した。

 プロアマ戦を終えた宮里の表情は自信に満ちあふれていた。会場で18ホールをプレーしたのは23日以来2度目だったが、ショットも好調で、「トータル的に見て、いいショットが打てればそれだけの結果が出る。シンプルなセッティングで私は良いなと思います」と力強かった。

 利府GCで行われた先週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは多くの選手がグリーン上で苦戦。乾いて硬くなり、スピードも増してタッチを合わすのが難しくなった。あまりの難条件に宮里も「2週連続でメジャーになるなんて」と苦笑いしながらも、得意のパットを武器に優勝争いを展開。だが、最終日は一時4打差までリードしながら終盤に失速して2位に終わった。今大会のコースはグリーンもラフも先週と全く同じセッティング。悔しさを晴らすには最高の舞台となった。

 グリーンの硬さを示す数値も、転がりを示す数値も難度の高いメジャー仕様。ツアー関係者によれば「3メートル打ったつもりが4メートルくらい転がってしまうイメージ」の速さという。ただ、宮里は“前哨戦”でグリーンの感覚をつかんでおり、不安はない。さらに、ラフの長さも同じ70ミリだが、先週から投入したヘッドが従来より40CC大きい1Wもフィット。総距離だけは200ヤードほど延びるが、「フェアウエーにあればそこまで長く感じない」と余裕を見せた。

 前回優勝した05年の戸塚CCでの大会は、期間中はツアー史上最多4万8677人のギャラリーが詰めかけた。同じ神奈川県で行われる今回の相模原GCは都心からもアクセスが良く、天候に恵まれれば多くのファンの来場が予想される。予選ラウンドはともに米ツアーを主戦とする宮里美と神奈川出身の吉田と同組で、注目度も高い。再び“藍フィーバー”を巻き起こす舞台は整っている。

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2013年10月2日のニュース