新技「シライ」命名を発表 「カトウ」なども国際連盟

[ 2013年10月2日 20:32 ]

「シライ/キム」と命名された跳馬の「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を決める白井健三

 国際体操連盟(FIG)は2日、世界選手権男子予選で白井健三(神奈川・岸根高)が決めた新技で床運動のF難度「後方伸身宙返り4回ひねり」を「シライ」と、跳馬の「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を「シライ/キムヒフン」と命名したと発表した。1日の男子技術委員会で承認した。跳馬は同じく成功した金熙勲(韓国)との連名になった。

 FIGは五輪や世界選手権で成功例がなく、事前に申請が出た技を審議し「大過失のあった技は却下された」としている。A~G難度の技に分かれ、加藤凌平(順大)はつり輪の「後ろ振り上がり脚上挙十字懸垂」がD難度の「カトウ」、オーストラリア代表の塚原直也(朝日生命)はつり輪の「支持後ろ振り出し背面懸垂前振り上がり脚上挙十字懸垂」がE難度の「ツカハラ」となった。

 体操ニッポンでは月面宙返りを編み出した塚原光男や、跳馬で笠松茂、平行棒で森末慎二ら歴代の五輪金メダリストが名前を残した。FIGには技の命名に基準や規則がなく、日本協会は「技術委員会の裁量で決められる」との見解を示した。名前はFIGが来年予定する採点規則の改訂で掲載される見通し。

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2013年10月2日のニュース