荒汐親方 元蒼国来に「よく頑張った」も早期復帰に慎重

[ 2013年3月26日 16:26 ]

 大相撲の八百長問題で解雇処分となった元幕内蒼国来=本名恩和図布新、中国出身=が地位確認訴訟で解雇無効の判決を勝ち取ったことを受け、所属していた荒汐部屋の師匠、荒汐親方(元小結大豊)は26日、大阪府豊中市の春場所の部屋宿舎前で取材に応じ「長かったろうな。よく頑張った」と“弟子”の係争中の苦しさを察して涙をこらえた。

 日本相撲協会は控訴断念を4月3日の臨時理事会で正式決定し、元蒼国来の土俵復帰は確実。本人は「一日も早く戻りたい」と熱望するが、同親方は体力面などの懸念から「ジムに通ったりしていたが、2場所ぐらいは休ませたい」と慎重な姿勢を示した。稽古再開の時期は未定という。

 2年前に八百長問題が発覚し、解雇されてからも元蒼国来とは食事をするなど交流を続けた。「師範代」という肩書で荒汐部屋の一員として扱っており「化粧まわしなどもそのまま」と明かした。相撲協会の特別調査委員会の八百長調査については「疑問を持ったこともある」と述べた。

続きを表示

2013年3月26日のニュース