柔道女子代表「南條新体制」コーチ3人で見切り発車

[ 2013年3月26日 06:00 ]

全体ミーティングを終えた南條充寿監督

 柔道日本女子代表の強化合宿が25日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで始まった。暴力問題で辞任した園田隆二前監督に代わり、南條充寿氏(40)が新監督となって初の合宿。体制を一新して再出発のはずだったが、コーチ人事が固まらないままの見切り発車となった。

 この日行われたのは合宿初日の全体ミーティングのみ。南條監督が「最初だけは集まって話を聞いてほしかった」とケガをしている選手も集めて所信表明した。ところが選手約60人に対してコーチ陣は小川武志氏と小橋秀規氏、総務担当コーチの3人のみ。就任を要請していた杉本美香氏、福見友子に入閣を断られ、万全の態勢は整えられなかった。5月に世界選手権の最終選考会となる全日本選抜体重別も控えており、南條監督は「デッドラインは決めてないけど5月の体重別直前では困る」と急ピッチで人選を進めていることを明かした。全体ミーティング後にはベテラン選手との個別ミーティングも実施。「今後の方針など含めてコミュニケーションを取っていきたい」と代表チームの問題点とされた選手との意思疎通に積極的な姿勢を示した。

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2013年3月26日のニュース