義足ランナー保釈 弁護側主張には疑問「無罪になった訳ではない」

[ 2013年2月23日 08:15 ]

保釈された南アフリカのオスカー・ピストリウス容疑者

 モデルの恋人女性(29)を射殺した疑いで訴追された南アフリカの両脚義足の五輪ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)が22日、保釈された。南アの裁判所は、逃亡の恐れがないとして保釈を認める決定を出していた。地元メディアなどが伝えた。

 裁判所は容疑者に暴力的な傾向があるとする検察側の言い分を退けた。一方、女性を強盗と間違えて撃ったとする弁護側の主張には「あり得なさそうなこと」が多いとも述べた。

 検察側は保釈の可否をめぐる審理の閉廷後、「無罪になった訳ではない」と強調。今後の裁判での有罪立証に自信を示した。次の公判は6月4日。

 ピストリウス容疑者は今月14日未明、首都プレトリアの自宅で拳銃を発砲、恋人のリーバ・スティンカンプさんを殺害した疑いが持たれている。

 同容疑者は「ブレード・ランナー」の異名を持ち、五輪史上初の両脚義足の陸上選手として昨年、ロンドン五輪に出場。ロンドンと北京、アテネのパラリンピックで多くのメダルを獲得した。(共同)

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2013年2月23日のニュース