ピストリウス容疑者の保釈認める「状況証拠しかない」

[ 2013年2月23日 06:00 ]

22日、保釈の可否をめぐる審理に出たピストリウス容疑者

 南アフリカの裁判所は22日、モデルの恋人女性(29)を射殺した疑いで訴追された同国の両脚義足の五輪ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)の保釈を認める決定を出した。地元メディアが伝えた。共同電によると裁判所は、ピストリウス容疑者の保釈を認めた理由について、計画的殺人だったとする検察側の主張には「状況証拠しかない」と指摘した。保釈金は100万ランド(約1000万円)と述べた。

 19日から続いた保釈の可否をめぐる審理で、検察側は計画的な殺人だったと主張。弁護側は、故意ではなく強盗と間違えた誤射だったとして保釈を求めていた。同容疑者は14日未明、首都プレトリアの自宅で拳銃を発砲し、恋人のリーバ・スティーンカンプさんを殺害した疑いが持たれている。

 「ブレード・ランナー」の異名を持つ同容疑者は、五輪史上初の両脚義足の陸上選手として昨年、ロンドン五輪に出場。ロンドンと北京、アテネのパラリンピックで多くのメダルを獲得した。

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2013年2月23日のニュース