藍9位 キャディーの指示と逆を狙ってバーディー締め

[ 2013年2月23日 06:00 ]

18番でアプローチショットを放つ宮里藍

USLPGAツアーホンダLPGA第2日

(2月22日 タイ・パタヤ サイアムカントリークラブ=6469ヤード、パー72)
 10位で出た宮里藍(27=サントリー)は風に惑わされながらも3バーディー、2ボギーの71とスコアを1つ伸ばし、通算4アンダーの9位に浮上した。18番はキャディーの提案とは反対のサイドから組み立てバーディーで締めた。宮里美香(23=NTTぷらら)、上原彩子(29=モスフードサービス)が通算3アンダーの13位。ステーシー・ルイス(28=米国)が3つ伸ばして通算12アンダーとし、2位と3打差を維持して首位を守った。

 バーディーへのイメージが出来上がっていた。18番、第2打は残り225ヤード。キャディーのシーボーン氏はグリーン右サイドを狙うよう指示したが、宮里藍は3Wで反対の左サイドを狙った。

 「2年前も左側に打っていますから。このコースはどこに打てばバーディーやパーセーブにつながるか分かっています。きょうの場合、右サイドだと3打目がピンからエッジまでが近く、下りで寄りにくい。左サイドだと段を2つ越えないといけないけど、上りなので大丈夫だと思いました」

 狙い通りの位置へ運ぶと、30ヤードの第3打はAWでピッチエンドラン。2つの段を越えるアプローチを1メートルに寄せてバーディーで締めた。10年に優勝しているコース。隅々まで熟知しているからこその攻略ルートだった。

 この日は珍しく強めの風が吹き、距離感が狂わされた。1Wも安定感を欠いたが「無理に攻めなかった」と落ち着いていた。パーオン率56%ながら絶妙のアプローチとパットでパーセーブを連発。粘り強さを発揮した。

 今大会の日本勢は上田を除く5人が沖縄出身。自らが開拓した道があるからこそ、地元から海の向こうを志す人間が次々と現れている。「同郷というのは力になる理由の一つ」。ラウンド後は2歳上の上原と健闘を称え合った。首位との差は6から8に開いたが「最後のバーディーは3日目につながる」と前を向く。優勝は諦めていない。

続きを表示

この記事のフォト

2013年2月23日のニュース