柔道団体戦 リオ五輪採用ピンチ?暴力問題の影響懸念

[ 2013年2月10日 06:00 ]

 国際柔道連盟(IJF)のマリアス・ビゼール会長は8日、女子日本代表での暴力問題が16年リオデジャネイロ五輪で目指す団体戦の採用に悪影響を与えることを懸念し、9日に開幕したグランドスラム・パリ大会に出場する各国選手団に対して、秩序ある行動を取るよう注意喚起した。

 IJFは国際オリンピック委員会(IOC)に、同五輪で個人戦の実施階級を減らすことなく団体戦を追加することを求めており、今夏にリオデジャネイロで行われる世界選手権でも団体戦を実施する方向。同会長は「どんなマイナスな出来事も競技を危機に陥れる可能性がある。規律を持って行動しなければならない」と話した。

 また、同会長は全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長に謝罪と報告を受けたあと「上村会長と、問題の分析と方策を決めた」と話し、全柔連とともに調査する方針を発表するとともに、「選手指導におけるこのような(暴力的)行為は、われわれのモラルや倫理の規定には則さない」とあらためて批判。IJFは「この問題に関わった指導者を当面、資格停止にする」との方針も示した。

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2013年2月10日のニュース