暴力問題でピリピリ…「答えられない」「考えてない」と口閉ざす

[ 2013年2月10日 16:18 ]

 柔道女子日本代表の前監督らによる暴力とパワーハラスメントの問題が大きな波紋を呼ぶ中、世界の有力選手も参加したグランドスラム・パリ大会が9日開幕した。上々の成績を収めた渦中の日本の選手たちは、この問題については一様に口を閉ざした。

 48キロ級で世界選手権を2連覇し、今大会も制した浅見八瑠奈(24)=コマツ=は質問がこの問題に及ぶと「答えられない。この試合に集中したいと思ってやった」と一瞬、言葉に詰まりながら話した。

 52キロ級で優勝した橋本優貴(23)=コマツ=は「特に何も考えていない。自分の試合で精いっぱい」。63キロ級3位だった阿部香菜(24)=三井住友海上=は「気にしないで勝つことだけを考えてやれと(監督代行から)言われている」と話した。

 今大会の日本は練習取材を制限するなど神経をとがらせ、この日も暴力問題に関する質問を関係者が遮ろうとする場面があった。

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2013年2月10日のニュース