大鵬眠る大嶽部屋 一門の親方衆や関取が弔問 

[ 2013年1月21日 21:23 ]

元横綱大鵬の納谷幸喜さんの弔問に訪れた大関稀勢の里(左)

 19日に死去した元横綱大鵬の納谷幸喜さんが現役時代に所属した二所ノ関一門の親方衆と大関稀勢の里ら関取衆が21日、大鵬部屋の流れをくむ東京都江東区の大嶽部屋を弔問に訪れ、稽古場の上がり座敷に安置された納谷さんと対面した。

 稀勢の里は「稽古総見に来られた時の存在感、オーラはすごかった。見てもらえるだけで強くなれるのかなという存在」と在りし日の姿に思いをはせた。

 稽古で大鵬に胸を借りた北陣親方(元関脇麒麟児)は「寂しいですが、ここまで走り続けて本当にお疲れさまでした」と神妙に語った。尾車親方(元大関琴風)も「穏やかな顔をなさっていた。出稽古によく来て、その都度アドバイスを受けたことが、ついこの間のことのように思い出されます」と述べた。一門外からも大関鶴竜が訪れ「一力士として尊敬する横綱」と話した。

 大嶽部屋は21日から稽古を再開。エジプト出身でアフリカ大陸から初の力士となった幕下の大砂嵐は、5連勝が懸かった初場所9日目の一番で敗れ「立ち合いが駄目」と目を赤く腫らし、言葉少な。現在の部屋頭は交流サイト「フェイスブック」に「負けてすみません。十分に集中していなかった」と英語で書き込み、悔しさを表した。

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