錦織、2年連続8強ならず…「忍耐力や体力が必要」

[ 2013年1月21日 06:00 ]

2年連続の8強入りならず。悔しそうな表情を見せる錦織圭

全豪オープンテニス第7日 錦織圭0―3ダビド・フェレール

(1月20日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 男子シングルス4回戦で、世界ランク18位で第16シードの錦織圭(23=日清食品)は、同5位で第4シードのダビド・フェレール(30=スペイン)に2―6、1―6、4―6のストレート負け。日本男子初の全豪2年連続8強入りを逃した。第3セットでは1―3から4―3といったんは逆転したが、最後までフェレールの守りを崩しきれなかった。

 錦織は出だしから飛ばした。左膝炎症の痛みもあり「違和感もあったので早めの展開を心掛けた」と第1セットから攻めた。だが守備範囲の広いフェレールに、会心のショットを何度も拾われ「(序盤で)ポイントを取れていれば流れが変わったかもしれない。(積極的に)いきすぎた分、ミスも同じだけ出てしまった」と心が折れた。2セットを先取され、第3セット第2ゲームで初のブレーク。1―3から4―3と逆転したが、最後は突き放された。

 収穫と課題の見えた大会だった。直前で左膝を痛め、万全ではない状態で16強入りしたことは力がついた証拠。一方で世界5位に完敗し「相手はミスが少なかった。忍耐力や体力が必要。まだそこまで行けていないことを感じさせられた」と世界トップとの差を痛感し、フィジカル強化を課題に挙げた。父・清志さん(56)も「いいゲームを見たけど、彼の弱さも見た」とフィジカルとタフネスの差を指摘した。

 今年の目標は世界のトップ10入り。対戦したフェレールは「錦織は素晴らしい選手。いいショットを持っているし、確実にトップ10に入る」と太鼓判を押す。「4大大会で8強、4強入りするのが次の目標」と錦織。日本のエースは気持ちを切り替えた。

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2013年1月21日のニュース