明大馬術部で下級生に暴力 失神させる 「いじめ」認め公式戦出場停止

[ 2012年10月6日 11:47 ]

 学生馬術界の強豪、明治大馬術部で8月、上級生が下級生を殴って失神させていたことが6日、明大への取材で分かった。

 部内で金銭の貸し借りもあったことなどから、明大は「一種のいじめがあった」と認め、9月8日から1カ月の公式試合出場停止処分とした。

 明大によると、川崎市にある馬術部合宿所の厩舎で8月上旬、1年生の男子部員が4年生の男子部員から顔や頭を殴られて失神、救急車で搬送された。1年生は回復したが、部活動を休んでいる。また、2年生の男子部員がこの1年生から、十数万円を借りていたことも分かった。

 馬術部は8月9日に暴力をふるった4年生を1カ月間騎乗禁止としたが、大学側には知らせず、1年生の保護者からの抗議を受けて8月末に報告した。

 明大は「厳しく指導する環境の中で、上級生が下級生を威圧する体質があったのではないか」と説明。今後、詳しい原因を調べる。

 馬術部は1922年に創設。全日本学生馬術三大大会(障害、馬場、総合)で3種目総合17連覇などの実績があり、今夏のロンドン五輪にはOB3人が出場した。

 2010年度にも部内での暴力が問題となっており、明大は「次に不祥事があれば解散を検討する」としている。

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2012年10月6日のニュース