石川76で初優勝「重圧」逃げ切り 10年目タイトル

[ 2012年10月6日 06:00 ]

優勝トロフィーを手にガッツポーズする石川慎一郎

スポニチ主催 内閣総理大臣杯第43回日本社会人ゴルフ選手権最終日

(10月5日 兵庫県三木市 太平洋クラブ六甲コース=7057ヤード、パー72)
 首位で出た石川慎一郎(26)が76と苦しみながらも、通算145で初優勝。男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズ(11月8日開幕、太平洋クラブ御殿場コース)への出場権を獲得した。2位には1打差の146で長沢稔(24)、3位に148の遠藤孝(37)が入った。シニアの部は小久江正人(56)が2連覇。

 見えない敵に打ち勝ち、石川が初タイトルを手にした。首位で出た最終日。前半はパープレーでしのぎながら「重圧がかかった」とバック9で4ボギーと乱れた。それでも辛うじて逃げ切って、ゴルフ10年目での初タイトル。「周囲の雰囲気で前の組の人が優勝したのかな、と思ったけど…。2年前にこのコースで出場した経験が生きました」と苦笑いを浮かべた。

 優勝とともに、三井住友VISA太平洋マスターズの出場権も手に入れた。「あの雰囲気の中でプレーできるだけで幸せ」。夢舞台に思いをはせた後、「仕事を休めるかな」と現実に戻った。コースマネジメントの次は、スケジュールマネジメントが待っている。

 ≪小久江公約通り シニア連覇達成≫シニアは、小久江が“公約通り”の2連覇を達成した。73で回った前日のラウンド後、「シニアで(優勝を)狙っているのが本音」とコメント。初日より難しくなったセッティングに82と苦しんだものの、通算155で並んだ選手がプレーオフを辞退したため、優勝を手にした。「きょうはボロボロでした。良かった点は何もありません」と控えめに喜びを表現しながらも、「3連覇できるように頑張ります」と力をこめた。

 ▼2位・長沢稔 前半からティーショットが曲がって苦しかった。昨年も2位だったので本当に悔しい。(73で回るも1打差及ばず、2年連続の2位)

 ▼17位・久保勇人 最初から(連覇)できるとは思ってませんでした。きのうと比べて、きょうはセッティングが難しかった。来年も出られるように頑張ります。(79と崩れ、2連覇を逃す)

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2012年10月6日のニュース