石川遼 65で一気に12位に浮上!2年ぶりV射程圏に

[ 2012年9月22日 06:00 ]

<パナソニックオープン・2日目>17番、バーディーを決め、歓声に応える石川遼

パナソニック・オープン第2日

(9月21日 兵庫県三木市・東広野ゴルフ倶楽部=7020ヤード、パー71)
 パナソニック所属のホストプロ、石川遼(21)が7バーディー、1ボギーの65を出し、69位から通算6アンダーの12位に浮上した。初日のラウンド後に徹底練習をしたアイアンが切れ、目標の「5アンダー以上」をクリアした。前週優勝の藤田寛之(43=葛城GC)が68をマークし、通算10アンダーで首位に浮上。初日首位の池田勇太(26=日清食品)は76と崩れ、通算4アンダーの25位に後退した。

 伸び悩んだ初日のうっぷんを晴らした。ボギー発進となった石川だが、直後に2つのバーディーを奪って自信をつかんだ。2番パー4は残り165ヤードを1メートル、3番パー3は4メートルにつけた。クラブはともに8Iだった。

 石川の8Iの飛距離は、フルショットで160ヤード強。2番は目いっぱい振って、逆に159ヤード見当だった3番は「9割の力」とわずかに力を抑えた。この力加減が前日はうまくいかなかった。「9割でイメージしても7割になっていた」とスイングの緩みにつながり、「距離を合わせる時に振り切れていなかった」とショートアイアンのミスが出ていた。

 その緩みをなくすべく、初日の後にアイアンを徹底練習した。持ったのが8Iだった。練習の基本クラブを6Iとすることが多いが、8Iを持ったのには理由がある。今季の米国遠征の収穫としてドロー、フェードを打ち分けるようになったものの「それを意識するあまりアドレスがずれつつあった」と感覚に狂いが生じ、構えがやや開き気味になっていた。短いクラブで「まずストレートに打てるかどうか見直さないといけない」と基本に戻ったことが7バーディーにつながった。

 前日に「5アンダー以上じゃないと意味がない」と自身にプレッシャーをかけた。その目標を1つ上回る65で予選落ちのピンチから12位へ急浮上。「先週、(池田)勇太さんが“2位はビリと同じ”と言っていたけど、勝負の世界で目指すものは一つしかない」。2年ぶりVが所属企業の大会ならドラマチック。石川には、そんな勝利が似合っている。

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