日馬富士の綱獲り 審判部が昇進諮る理事会招集要請へ 

[ 2012年9月22日 21:01 ]

 日本相撲協会で昇進問題を預かる審判部は大相撲秋場所14日目の22日、14連勝した大関日馬富士について千秋楽の取組前に、昇進を諮る臨時理事会招集を北の湖理事長(元横綱)に要請する意向を示した。

 朝日山副部長(元大関大受)は仮に日馬富士が本割と優勝決定戦で連敗しても「優勝に値する準優勝だから同等。文句の付けようがない成績だ」と絶賛。北の湖理事長は「審判部の意見をまだ聞いていない。聞いた上で、そういう方向も出てくる」と述べ、横綱昇進に大きく前進していることを認めた。

 同理事長は「白鵬との大事な一番が残っているし、優勝が懸かっている。優勝決定戦になって負けた場合、見栄えというものがある」と話し、2場所連続優勝での昇進に期待を寄せた。

 横綱審議委員会(横審)の鶴田卓彦委員長は「横綱に王手をかけたね。14勝というのは、かなりレベルの高い数字だ」と高く評価した。

 臨時理事会開催が決まった場合、北の湖理事長は24日の横審で昇進を諮問。出席委員の3分の2以上の決議があれば推薦が決まる。26日の九州場所番付編成会議と理事会で承認が得られれば「第70代横綱日馬富士」が誕生する。

 ▼鶴田卓彦・横綱審議委員長の話 14勝というのは、かなりレベルの高い数字だ。これで、どんなに悪くても準優勝だし、立派な成績なのは間違いない。態度もそんなに悪くない。他の委員の方も、そんなに意見は違わないと思う。

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2012年9月22日のニュース