100に続き50も日本新!寺川本番へ弾み

[ 2012年5月28日 06:00 ]

女子50メートル背泳ぎ決勝、日本新で優勝しガッツポーズで喜ぶ寺川綾

競泳ジャパン・オープン最終日

(5月27日 東京辰巳国際水泳場)
 非五輪種目の女子50メートル背泳ぎで、昨年の世界選手権銀メダルの寺川綾(27=ミズノ)が自身の日本記録を3年ぶりに0秒02更新する27秒71をマークした。100メートル、200メートルに続いて3種目全て自己ベストで3冠を達成。五輪で狙う100メートルの金メダル獲得へ向けて、さらに大きな弾みをつけた。男子200メートル平泳ぎでは立石諒(22=NECグリーン)が2分9秒07で制した。

 前日「50メートルが一番自己ベストが出る確率が高い」と話した寺川は高速水着時代の09年に出した自身の日本記録を100分の2秒更新する27秒71をマーク。午前の予選では招集時間を間違え、あわや失格の失態を犯したが決勝は落ち着いて持ち味のスピードを発揮した。

 「出そうと思っていたタイムには届かなかったけれど、やっと高速水着の記録を抜けた」。本命の100メートルでライバル視するズエワ(ロシア)が4月に出した27秒54には及ばないが、昨年の世界選手権(上海)の金メダルに相当する好タイム。五輪へ向けたハードな練習の最中だが、初日の100メートル、2日目の200メートルに続く3日連続の自己ベストの更新となった。

 「私は北島選手のように、大一番で大幅に記録がアップするタイプではない。毎試合高いレベルで泳ぎたい」。寺川流の調整は思い通りに進んでいる。メダルの期待は膨らむが「もう一歩上に行ける練習を積まないといけない。これからが重要です」と自らに言い聞かせた。

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2012年5月28日のニュース