石川遼 イーグルも…フィアンセの前で失速10位

[ 2012年4月16日 06:00 ]

<東建ホームメイトカップ最終日>7アンダーの10位タイに終わった石川

男子ゴルフツアー東建ホームメイト・カップ最終日

(4月15日 三重県桑名市 東建多度カントリークラブ名古屋=7081ヤード、パー71)
 首位と2打差の3位で出た石川遼(20=パナソニック)は17番で意地のイーグルを奪ったものの、序盤の停滞が響いてパープレーの71にとどまり、通算7アンダーの10位に終わった。優勝は従来のコースレコードを1打更新する62をマークしたブレンダン・ジョーンズ(37=オーストラリア)。3打差逆転で2位に2打差をつけ、ツアー通算11勝目を挙げた。
【最終R】

 反撃があまりに遅すぎた。大詰め17番。石川は残り211ヤードを4Iで1・5メートルにピタリと付けるイーグルを奪ったものの、時既に遅し、だった。スタート時の通算7アンダーからスコアを伸ばせず、通算10勝目と初の開幕Vを狙った最終日は、不完全燃焼。「優勝争いに入っていけば勝ち負けで悔しさが出てくるけど、きょうは入る前だった。勝負に入っていけなかった」と振り返った。

 同組のB・ジョーンズは通算15アンダーまで伸ばしていただけに、諦めもついていた。前日まで入っていたパットに苦戦。ショットもバーディー合戦に加われる出来ではなかった。「耐える難しい条件なら、きょうのゴルフでも十分だけど、伸ばす条件では難しかった」。マスターズから帰国後の8日に中学時代の同級生との婚約を公表。そのフィアンセが応援に駆けつけたが、優勝をプレゼントできなかった。

 それでも収穫はある。AWでの転がしのアプローチに徹底的に取り組み「成果はそのうち出てくると思う」と、手応えをつかんだ。「次こそはいいプレーを最終日にしたい」。勝利に飢えた20歳の目は、“去年とは違う”と訴えていた。

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2012年4月16日のニュース