1本目最長不倒も2本目伸びず…沙羅、5度目の2位

[ 2012年3月5日 06:00 ]

個人第12戦で2位の高梨沙羅

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子蔵王大会最終日

(3月4日 山形市蔵王)
 個人第12戦(HS100メートル、K点90メートル)が行われ、前日W杯初優勝した15歳の高梨沙羅(北海道・上川中)は今季5度目の2位に終わった。1回目に最長不倒の99・5メートルをマークしたが、2回目は89・5メートルと低調で合計234・2点。249・1点のサラ・ヘンドリクソン(17=米国)が今季8勝目を挙げた。9日にオスロで最終戦が行われる。

 2・8点差の逆転を狙った高梨の2回目のジャンプは不発に終わった。前日練習を含めて今大会で初めて90メートルを割る89・5メートル。「(空中の)中盤で失速して持ち直すのが難しかった」。94・5メートルでまとめたヘンドリクソンのジャンプ時より向かい風が弱い不運もあり、14・9点差の完敗だった。「やっぱりサラ選手は安定感がある。ずっと好調を維持していて、凄い選手だと思う」と初代W杯総合女王との力の差を認めるしかなかった。

 課題として残ったのは両足を前後に開いて着地するテレマーク姿勢。今大会は着地エリアの傾斜が急勾配だったこともあり、1度も決められなかった。1回目もヘンドリクソンに飛距離で1・5メートル上回りながら、飛型点で6・5点の大差をつけられた。W杯は残り1戦。「男子やサラ選手はどんなに飛んでもテレマークを入れている。次はしっかり入れます」。飛距離では女王に負けていない。W杯2勝目へ、やるべきことは明確だ。

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