藤原新&山本は当確!残り1枠は難航、中本がリードか

[ 2012年3月5日 06:00 ]

びわ湖毎日マラソン

(3月4日 皇子山陸上競技場発着)
 冷たい雨が降る悪条件の中、8分台をマークした山本の評価は高い。日本陸連の河野匡強化副委員長は「日本代表合宿にも参加しており、可能性を持った選手と評価していた」とその存在を認識していたことを口にしており、東京マラソンで2時間7分48秒の日本歴代7位の好タイムをマークした藤原新に続いて、五輪代表入りは確実だ。

 残る1枠については選考が難航する可能性もある。世界選手権で日本人トップ7位の堀端は、今回の失速で評価が下降したことは否めない。福岡国際で日本人トップの2時間9分57秒だったが、東京で2時間12分51秒の14位と惨敗した川内。福岡国際で川内に敗れ日本人3位に終わったものの、東京で2時間8分38秒の自己ベストをマークした前田。ともに国内選考レースで2度走り、一長一短の内容だったことで、評価は分かれるところだろう。

 その点、びわ湖毎日の中本は世界選手権10位の実績に加え、国内選考レース一度だけの挑戦で2時間8分53秒でまとめている。川内の福岡国際よりもタイムは上回っており、一歩リードしているという評価が妥当だろう。河野副委員長は「3つの大会を並列に見るのは難しい。一つ一つの結果を精査していく」と慎重な言い回しに終始しており、12日の代表発表まで予断を許さない状況だ。

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2012年3月5日のニュース