暁斗、W杯2勝目!理想的な展開に「この勝ち方はいい」

[ 2012年2月19日 06:00 ]

今季2勝目を飾った渡辺暁

ノルディックスキー複合W杯個人第17戦

(2月18日 ドイツ・クリンゲンタール)
 渡部暁斗(23=北野建設)が優勝し、W杯初優勝した第14戦(5日)以来となる今季2勝目を挙げた。表彰台は4戦連続。渡部暁は前半飛躍(HS140メートル、K点125メートル)で最長不倒の144メートルをマークして首位に立った。後半距離(10キロ)は2位と6秒差でスタートし、後続を引き離した。

 W杯2勝目は複合のだいご味そのままに、飛躍と距離とも強さを見せつけて堂々と手に入れた。首位でスタートした後半距離で後続を引き離した理想的な展開に渡部暁は「この勝ち方はいい」と声を弾ませた。

 5日に初優勝した時と同様に前半飛躍で首位に立ったが、その時あった20秒の余裕はなく、わずか6秒差だった。「追いつかれてもいい」と逆に余裕を持ってスタートから飛び出すと、スキーも滑って後続との差は広がる。2位となった総合優勝争いトップのラミーシャプイ(フランス)に28・5秒差をつけて悠々とゴールした。

 ここ4試合は優勝2度を含み、全て表彰台。総合優勝争いでも2位となり、安定度は確実に増している。支えているのは今季の課題としていた飛躍の向上だ。「条件がそろえばしっかり飛べる自信が出てきた」。残り6戦に向け「そんなに(総合優勝は)意識してない。やることをやれば結果はついてくる」とエースの頼もしさは増している。

続きを表示

2012年2月19日のニュース